この世界に生きる、わたしたち
- アメリカにいる、きみ (Modern&Classic) (Modern&Classic)/C・N・アディーチェ
- ¥1,890
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実はまだ短編集のいくつかを読んだだけなのだけど、
忘れないうちに。
こんなに静かに密やかに、
戦争や差別や貧困や虐殺を記されると、
フシギに生きる力が湧いてくることがわかった。
ニュースや歴史の言葉としてしか知る必要のなかった
アフリカの切れ目。
読みまくり
- 蹴りたい背中/綿矢 りさ
- ¥1,050
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無職で時間があるので、
図書館でガンガン本を借りて読む。
平日の昼間からベッドで読んで、
それどころか朝起きるなり、
昨日の夜、眠くて読みきれなかった本を
またすぐ手にとって読む。
働かねばと思いつつ、この過ごし方なら
いつ働いても悔い無しの良い暮らし。
上の画像の本は、
何だか水分の多いイメージ。
じっとり感が残った。
普通の人が見ないような、
見ても気にも留めないような、
留めてもすぐ忘れてしまうようなことを、
よくよく覚えて再現してくれる人だなあと思いました。
- あなたの呼吸が止まるまで/島本 理生
- ¥1,575
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12歳くらいというのは、こういう感覚で
世界を生きていたのだったか。
そんなに思い出せない。
子供にとって経験が少ないというのは、
ものすごいハンデ。
絶対に子供時代だけはやり直したくない。
- まほろ駅前多田便利軒/三浦 しをん
- ¥1,680
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便利屋さんと街の人々の心温まる
エピソードの数々かと思ったら違った。
思ったよりも普通の話だった。
読んだのが少し前のせいか、
最後がどうやって終わるのかどうしても
思い出せない。
映画でそういうケースは、
大抵途中で寝てしまったからだけど、
本ではありえない。
でも結構忘れることが多いのです。
手から離せないほど
- カルロス・ルイス サフォン, Carlos Ruiz Zaf´on, 木村 裕美
- 風の影〈下〉
- 画像の本、下巻も読み終えた。
- 本の面白さの決め手は、あっという間に
- 別の世界へ連れ去ってくれるかどうかで決まる。
- 少なくとも私はそうだ。
- というわけでこの本を読み終わった今も、
- 私の心は1950年前後のバルセロナの旧市街を彷徨っている。
- そうはいっても物語は完結したので、
- 登場人物達はそれぞれの場所に去ってしまった。
- こんなに置き去り感まで残る本は年に何十冊も
- あるわけではないので、貴重だ。
- 図書館でリクエストしておきながら、
- 忙しさを口実に、読まずに返却カウンターに
- 一度は置いた本だった。
- 係の人がバーコード読み取り機を持って、
- 受け取ろうとしたが、なぜか自分の手から離す気になれず、
- 不可解そうな相手の目を逃れて、
- 上下巻とも、もう一度カバンに入れて持って帰ったりした。
- リクエストしたものの、どんな内容の本かも記憶になく、
- ただただ何かがひっかかって読んだ。
- 本の内容は忘れてしまうかも知れないが、
- これからバルセロナの街の名を聞く度に、
- 何度でもこのひっかかりが呼び覚まされることになる。
- スペインの内戦やフランコのことも出てくるが、
- 全体を通じて太陽の国らしくカラリと明るいのがいい。
- ネタばれにならないところから好きなところを引用。
- 運命はいつも道の曲がり角にいる。
- ただし家までは来てくれない。こっちから出向かなきゃ。
失踪宣言
- 吾妻 ひでお
- 失踪日記
1カ月後、半年後、1年後、
どこで何をしているのか。
皆目見当がつかない今。
今月で今の職を離れるので、
自宅のPCも壊れたままなので、
携帯電話を持っていないので、
このブログは必然的物理的に更新不能。
とても残念。
他のブログも見に行かれないし。
2年間続けてきて、すっかり生活の一部になったブログ。
またネット環境を手に入れたら、再開したい。
画像は吾妻ひでおさんのドキュメンタリー漫画。
読み出したら本当に“手から離さず”読みきった。
リアルリアルリアル。
この人の描く絵もすごくて、
なんだろう、すごくシリアスなシーンで、みんな笑ってたりする。
私もがんばります。
皆様、よい冬を。
ベロニカは死ぬことにした
- パウロ コエーリョ, Paulo Coelho, 江口 研一
- ベロニカは死ぬことにした
作者は「アルケミスト 」と同じ。
ベロニカは死ぬことにしたが、
自殺は未遂になり、精神病院で気がつく。
物語の大半はそこにいる人々と自身の変化。
人が「狂う」とはどういうこと?
他人を無闇に傷つけること?
社会のルールを守らないこと?
意味不明なことを口走ること?
だとしたら、憲法に背いて他国に派兵するのは、
狂っていることになる。
人間はあまりにも哀しい精密機械だから、
誰も誰にも理解できない。
タイムトラベラーズ・ワイフ 下巻
- オードリー・ニッフェネガー, 羽田 詩津子
- タイムトラベラーズ・ワイフ 下
- たった今読み終わった。
泣いた。
ストーリーそのもので悲しくなるのと、
本を読み進むうちに、
残りがどんどんなくなってしまうのと、
どっちも胸が痛む。- 昨日の夜、12時半まで頑張って読んだけど、
眠くなって寝てしまった。 -
今朝ベッドで起きるなり、続きを読めた。 - この状況は幸せなことかも知れない。
タイムトラベラーズ・ワイフ 上巻
- オードリー・ニッフェネガー, 羽田 詩津子
- タイムトラベラーズ・ワイフ 上
- SF好きではないけれど、
これはタイムトラベルの話。 - すっごく面白い。
- 主人公ヘンリーは、自分の意志と関係なく、
自分自身に関わりのある過去や未来に飛ばされる。 - 唐突に、一人ぼっちで、全裸で。
- 運命の女性クレアが6才の時に、
タイムトラベル中の30代の彼と出会うが、
実際に彼らが出会うのはお互いが20代の時。 - まだ上巻しか読んでいないので、これから下巻突入。
明日朝、9時半からヨガのクラスなんだけど、
このまま続きをよんじゃいそう。
ラブリー・ボーン
- アリス・シーボルド, 片山 奈緒美
- ラブリー・ボーン
14才のスージーは、レイプされ殺された。
最悪のテーマにも関わらず、
2センチ近くも厚みのあるこの本は、
最後までフワフワとして温かく、
希望と愛情に満ちた物語だった。
どれだけ祈っても、どれだけ頑張っても、
この世界からは邪悪なものはなくならない。
抜くことの出来ない棘が胸に刺さった時、
どうすればそれを抜けるかを考えるより、
痛みを越える人間本来の強さを鍛えぬくしかない。