カナリア生活  -19ページ目

知ってる、知ってる~~

体は全部知っている (文春文庫)/吉本 ばなな

¥480


毎度おなじみ吉本ブシ。

に浸りたい時にはいい。

吉本さんのお話は、
メレンゲみたいに、

口当たりよく、
みるとテンションあがり、

食べると消えてなくなって、
後で人に聞かれても、

自分では語れない。

ことが多い。

7冊目。あと53冊。


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ホシボシのフネ

星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)/村山 由佳

¥660
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最初はちょっと昼の帯ドラマ?チックだったのが、
だんだん作者がノってきたのか、

こっちが馴染んできたのか、
編集者の意図が変わったのか、

作者の意見が通るようになったのか、

分からないけど末広がりな物語だった。

土俵際で突っ張り、な感じ。
まさかのシリアス。

主役がコロコロ代るオムニバス。
兄嫁目線とお母さん目線も見たかった。

硬い人が意外と適当だったり、
お人よしと見せて悪くどかったりしたら面白い。

6冊目あと54冊
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風が強く吹いている

風が強く吹いている (新潮文庫)/三浦 しをん

¥860


お正月になると姉の予定は、
「箱根駅伝を見てから」になる。

それをしないと家を出ない。

骨ばった男子が息を切らして
ひたすら走る映像を、

2日に渡って各5時間くらいずつ観るんだ。

よっぽど面白いに違いない。

そこまでの時間をなかなか取れないので、
私は観た事ないけれど、

この本は大仰で面白かった。

走る、事の描写に文字数を削ったせいか、
分厚さの割りにセイシュンの部分が少なかった。

主人公二人が超ストイックなせいか、
共感しながら読み進めるという印象もない。

ちょっと工業的?
箱根駅伝導入用取説小説までいかないけど、

教科書に載せてもだいじょうぶ。

そしてようやく5冊目。
あと55冊。GWに期待したい。

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下町ロケット

下町ロケット/池井戸 潤

¥1,785
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図書館でリクエストしたら、
「順番待ち273人目です」くらいに出た。

これじゃあ読めるのは3年後くらいかも、
と会社のおじさまにグチったら、

「僕のを貸してあげる」てことで、
次の日大雨にも関わらず持ってきてくれた。

その心意気に応えるべく、キスマーク
わたしも次の土日に一気に読破。

土曜の夜はベッドで読みながら
いつの間にか寝入っていた。

読みたい本を読んだまま、
眠気に負けてうっかり寝ちゃう。

こんな幸せが他にあるか。ラブラブ!

読み終わった感想は
メールでかのおじさまに伝えてしまったし、

なにげに先月の事なので、
結構忘れちゃった。べーっだ!

実は自分が想像していたお話と結構違った。

もっとホンワカ下町人情物(寅さんみたいな)
かと思ってたら、

社会派企業人間ドラマだった。
NHKのドラマになりそうな。

自分の描くキャスティングは、
主人公は大森南朋。

大企業の部長は堤真一。
その部下が杉本哲太。

経理の人は、浅野和之。
敏腕弁護士に赤かぶの人。

一つ思ったのが、登場する女は、
「母」と「元妻」と「娘」だけ。

(元妻は高木紗耶がいい)

後は老いも若きも男ばかり20人以上。
(若手の経理に小出恵介、営業は小泉孝太郎がいい)

どこかの会社に一人でも女が出てくればいいのに
と思うのは私が女だからか。かお

さてもう3月も今日で終了。
いやーまだ4冊目?ショック!

今年1年の目標60冊まであと56冊。しょぼん









冷蔵庫の上の人生

冷蔵庫のうえの人生/アリス カイパース

¥1,260
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これはこれでよかったけれど、
原文で読んだらまた違う印象になりそう。

もし日本人同士の日本語同士のメモの本があったら、
それはそれでまた面白そう。

日本語は漢字とひらがなとカタカナがあるから、
書き言葉で遊びができる。

サリンジャーの本に、
家族同士が洗面台の鏡にメッセージを
書きあうシーンがあったのを思い出した。

何気ない日常の中の言葉のやり取り。
その時は気づかない貴重な時間。




おばあさんになるなんて

おばあさんになるなんて/神沢 利子

¥1,680
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神沢 利子さんという人をわたしは知らなかった。

タイトルも、
「(まさか)おばあさんになるなんて」
という意味と思って借りた。

実際は、
「おばあさんになるなんて、どうってことない」

という本だった。

みんな、誰だってなるものだから。

始めの方に出てくる振り返った
著者の写真がとてもチャーミング。

他の写真と少し違うように撮れている。

1924年生まれの著者は現在88歳。
この本より後にも創作を続けていらっしゃる。

聞き書きで書かれたこの本。
会った事もない本人の声を想像して楽しむ。

鈴を転がすような、と思うけど、
意外と低いドスの効いた声かも。

深く息を吸って

深く息を吸って/アンヌ=ソフィ ブラスム

¥1,470
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混乱する主人公を理解できない気がしたけれど、
ふと考えると思考ってこのくらい

誰でも制御不能のものかもしれない。

ちょっとした事が気になり続ける。

誰かに怯え続ける。

果てしなく落ちこむ。

人と接する事で不都合がてんこ盛。

でもそこから救ってくれるのも、また人。

今年一冊目の本でした。

ぼくと1ルピーの神様

ぼくと1ルピーの神様/ヴィカス・スワラップ

¥1,995
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映画「スラムドッグ・ミリオネア」の原作。

この著者の2作目だった「6人の容疑者」を

先に読んじゃったわけだけど、

処女作のこちらも特急列車なみのスピード感と、

でんでんだいこ状どんでん返しを楽しめた。ニコニコ




主人公がひとりだったから、

感情移入も当然ひとりに絞られて、

その分笑いよりも胸が痛むことがやや多かった。しょぼん



あとがきによれば、外交官の著者は、

家族と別居でやることなくて(ユルい汗)、

空いた時間で書いた小説を試しに出版社に送ったら

あっという間のベストセラー。


それもすごいけれど、


わたしが特に「いいな~、インドっぽいな~」

と思ったのが、


最初に出版社に送った分が、

全体の「4章半」だった、ということ。

4章でも5章でもなく、

「4章半」。


なんで半分でやめたの。ペンギン

4章まで書いて、5章の途中で、

「もう送っちゃお。」と思って送ったの?パンダ

あきちゃったの?ぶーぶー

そこが頃合いだったの?ヒヨコ


あ~いいなぁ。インド。

外交官といえども意味不明で。宇宙人




今、読む本じゃなかった

サマータイム (新潮文庫)/佐藤 多佳子
¥420
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39才の真冬に読む本じゃなかった。

 

残念無念。


よくなかったわけじゃない。

最高におもしろかった。

 

本を手に持ってる間中、

読みたい気持ちも抱え込む

幸せな時間を持てた。


でもせめて初夏に、

または20代に読めたらよかったかも、

と思わないこともない。

 

読み始めてすぐ、12、3才ころの、

夏の終わりの空気が味わえた。気がした。

 

実際はこんなに鮮やかで

爽やかじゃなかったと思う。

 

人との関係だって、

現実はもっと複雑で

中途半端なことだらけだった。

 

まあでも、今だからこそ、

この物語のキッパリさっぱり、

前にだけ進む気持ちよさが自分に響くのかも。

 

たぶん学生時代や20代に読んだら、

読後の意識は完全に、主要人物のひとりである、

広一くんに向いてたと思う。

 

でも今は、第4話のセンダくんと

佳奈の関係性が一番好きで

大切なものとして心に残った。

 

センダくんの初恋の人に対する心もちに

共感できたのは今でこそで、

学生時分には分るまい。

 

てことでやっぱり今読んでよかったな。

 



 


 


 




ダカフェ日記

ダカフェ日記/森 友治
¥2,310
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このブログのブックマークに

ずっとある「ダカフェ日記」

 

テレビを観ていたら、

突然CMで写真が出てきたので

びっくり。


花王のアタック、プレミアムギフトの

コマーシャル。

 

いつもインターネットでみる

ご家族の様子が、

お茶の間のテレビに映ってるフシギ。

 

この「ダカフェ日記」は

何年か前に職場の人に教えてもらった。

 

以来ちょくちょく観ていて、

なんとなく気持ちよくさせてもらってた。

まさかテレビで観る日がくるとは。

 

そしたら写真集が近所の本屋さんでも

平積みに。

 

思わず手に取る。

 

空ちゃん、

こんなにちっちゃかったっけ?


とか、いろいろ。


どうということのない日常でも

こんなにうつくしいというのが感動です。


続もある。↓


続 ダカフェ日記/森 友治
¥2,310
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